変わり湯の種類って何があるの?季節ごとのお風呂を解説!
変わり湯の種類って何があるの?ゆず湯とか菖蒲湯は知ってるけど、毎月そういうのがあるって聞いて、知りたい!
ゆず湯とか菖蒲湯以外はあんまり知らないよね。変わり湯は月ごとに決まってるから、今回は変わり湯の種類を紹介していくよ!
あなたは変わり湯という言葉をご存じですか?
有名なゆず湯や菖蒲湯は変わり湯の1つですが、毎月決まった変わり湯があるのはご存じですか?
この記事では、月ごとの変わり湯の種類を紹介しつつ、効能効果にも軽く触れていきます。
この記事はまとめ記事として全体の変わり湯について軽く触れていく程度です。
詳しい効能などを知りたい方は各変わり湯のタイトルから別の記事に飛んでみてね!
目次
変わり湯って何?
変わり湯とは、季節湯とも言いますが、その季節・月にちなんだ植物をお風呂に入れて楽しむものです。
もともとは弘法大師・空海が薬湯として治療に用いたのが始まりと言われています。
現代の日本では、各月毎にお風呂に入れる植物が決まっており、季節を感じながらお風呂を楽しむことができます。
変わり湯で本当に効果があるのか疑問があると思うけど、しっかり植物の効果を得ることができるんだよ!
変わり湯の種類って何があるの?
各月で植物が変わるのが変わり湯ですが、それぞれの月の植物って何があるのでしょうか?
このパートでは変わり湯の種類と効果を簡単に解説していきます。
1月:松湯
1月の変わり湯は「松湯」です。
冬でも葉が落ちない松は、不老長寿の象徴、縁起物として重宝される植物です。
その松をお湯に入れて薬湯として活用したのが1月の変わり湯である「松湯」です。
松には殺菌・浄化作用、鎮痛、血行促進作用があるため、肩こりや湯上り後の保温作用、疲労回復の作用が通常よりも得られることが期待できます。
松の葉って清々しい匂いがするから、お風呂に入れると気持ちよさそうだよね!
2月:大根干葉湯
2月の変わり湯は大根干葉湯です。
大根湯と言えば風邪の時に飲む大根湯が有名だと思います。
大根に含まれる辛味成分のアリル化合物には消炎作用や殺菌作用があるため、飲むと喉の痛みや咳を鎮めるのに役立つと言われています。
変わり湯では大根の葉を使うため飲む大根湯とは効果が違いますが、保温効果が得られます。
保温効果が得られるので、温泉で得られる効果を増幅してくれます。
3月:よもぎ湯
3月の変わり湯はよもぎ湯です。
よもぎは古くから使用されている薬草で、擦り傷や切り傷の止血・殺菌効果が得られます。
また、血行促進作用もあるため、温泉の効果をさらに高めてくれます。
4月:さくら湯
4月の変わり湯はさくら湯です。
さくらの樹皮には消炎効果があるため、湿疹や打ち身に効果があります。
さくらの花びらには樹皮ほどの効果がありませんが、お湯に浮かべるときれいでリラックス効果が得られるのは間違いないでしょう。
5月:菖蒲湯
5月の変わり湯は菖蒲湯です。
こどもの日に菖蒲湯に入るのは有名だと思いますが、5月の変わり湯自体が菖蒲湯です。
リラックス効果・血行促進の効果が得られます。
また、「菖蒲=勝負」ということで子供の元気な成長を祈る縁起物としても使用されます。
6月:どくだみ湯
6月の変わり湯はどくだみ湯です。
どくだみは日本三大薬草の1つで、様々な効果がある植物です。
どくだみには消炎・抗菌・デトックス作用があるため、湿疹・あせも・かぶれ・水虫に効果があります。
天日干しや加温すると独特のにおいが和らぐため、お風呂にはぴったりです。
皮膚トラブルが増える初夏にピッタリだね!
7月:もも湯
7月の変わり湯はもも湯です。
ももは、果実にも花にも種にもすべてに効果がある成分が含まれていますが、お風呂と相性がいいのは葉です。
ももの葉には消炎・収れん作用があるので、夏の皮膚トラブルに効果的とされています。
8月:ハッカ湯
8月の変わり湯はハッカ湯です。
ハッカは清涼作用があり、スーッとして涼しくなる印象がありますが、実は保温効果があります。
ただ、湯上り後の発汗は少なくなり汗が素早く引いていくので、じめじめと暑い夏にはピッタリの効果が出ます。
保温効果もあって汗が素早く引くなんてすばらしい効果だね!
9月:菊湯
9月の変わり湯は菊湯です。
菊には皮膚を適度に刺激して血行を促進する効果があります。また、保温効果も非常に高く、夏の猛暑で疲れた体を癒すのに最適です。
菊は古来の中国でも漢方として使用されていて、婦人病や咳止めとしての効果を発揮していたようです。
10月:生姜湯
10月の変わり湯は生姜湯です。
生姜は皆さん体を温める効果で知っているかと思います。その効果をそのままお風呂にも適用したのが生姜湯です。
また、生姜の匂いには鎮静効果があり、さらに保湿効果まであります。
乾燥し始める季節にはぴったりだね!
11月:みかん湯
11月の変わり湯はみかん湯です。
みかんの皮には血行促進・保温効果のある成分が含まれており、寒くなる11月にはぴったりです。
また、みかんなどの柑橘系の香りにはリラックス効果があり、お風呂での癒しを増幅してくれます。
12月:ゆず湯
12月の変わり湯はゆず湯です。
ゆず湯も基本的にはみかん湯と同じ効果ですが、保温効果がみかん湯以上に高く、寒さが一層強くなる12月にピッタリです。
冬至にはゆず湯に入るのは、寒さに負けずに体を温め、免疫力を高める目的があるようです。
変わり湯の種類についてまとめ!
・変わり湯とは季節や月毎に違う植物をお湯に浮かべるお風呂のこと
・植物には様々な成分があり、それをお湯に溶かすことで薬湯として使う
・季節によって植物を選び、清涼感を与えたり温かさを与えたりする
季節によってピッタリの植物が選ばれているんだね!ハッカ湯の効果は夏にぴったりすぎて驚いたよ!
変わり湯は効果を得られるだけではなくて季節も感じられるし見た目も楽しいし、いいことだらけだよね!自宅でも簡単にできるものばかりだから、試してみたいね!
変わり風呂はお風呂の楽しみ方の一つとしてピッタリだと思います!真冬はもちろん、暑い真夏でも変わり湯にしてお風呂を楽しめたらいいですね!