シャワーのみだと体臭がきつくなるのは嘘?本当?結局どっち??


シャワーのみは体臭がきつくなるのは嘘?本当?知り合いから両方の意見を言われてどっちが本当なのか分からなくなっちゃったよ。

正しい知識がないとどっちが本当なのか分からないよね!ニオイの原因からしっかり解説していくよ!
あなたは、シャワーのみだと体臭がきつくなるのは嘘だと思いますか?本当だと思いますか?
一人暮らしの方は特に湯船に入らずシャワーで済ませることが多いと思います。
もしこの話が本当だとしたら、ニオイが気になって仕方ないですよね。
この記事では、毎日シャワーのみだと体臭がきつくなるのは嘘か本当か、現役薬剤師でサウナ・スパ健康アドバイザー、温泉ソムリエマスターの筆者が解説していきます!
ニオイの原因ってどんなもの?

結論から言うと、シャワーのみで体臭がきつくなるのは嘘です!
もちろん根拠があってこう言っているのですが、シャワーのみで体臭がきつくなるのが嘘か本当かを考えるには、そもそもニオイの原因が何なのか知らないと判断できません。
そこでこのパートでは、体臭の大きな原因となる以下の4つのものを解説していきます!
・汗
・皮脂
・運動不足
・ストレス
基本的にはこれらを対策できていればひどい体臭にはならないはずです!
この解説は長いので、すぐにシャワーのみでは体臭がひどくなるのか知りたい方は飛ばしてください。
汗
これは誰もが想像できる原因だと思います。汗っかきの人でしっかりケアできていない人は体臭が強いイメージがありますよね。
実は汗には以下の2種類があります。
・エクリン腺からの汗
・アポクリン腺からの汗
この2つは性質が全くち違う汗です。
エクリン腺から出てくる汗はさらさらとしたほとんど水のような汗で、出てきた瞬間はニオイはしません。
ただし、エクリン腺からの汗をそのまま放っておくと、人間の皮膚にいつも住んでいる菌(常在菌)によって汗の成分が分解されてニオイが発生します。

夏の暑さなどで顔から出てくる汗は基本的にはエクリン腺からの汗だよ!
一方アポクリン腺からの汗は、動物性たんぱく質や脂質が含まれており、エクリン腺からの汗よりドロドロしてニオイが強いことが特徴です。
アポクリン腺は皮膚の一部にしか存在しない特殊な汗腺ですが、一部の人はこのアポクリン腺が多く分布しています。
アポクリン腺はわきの下や耳の中に存在します。
この汗は放っておいて皮膚の常在菌に分解されると、かなり強いニオイが発生します。

ワキガの人はたしか、このアポクリン腺が通常の人より大きくて多いんだよね!
皮脂
皮脂は人間の皮膚を乾燥から守ったり、物理的な刺激を和らげたりするのに必要なものです。この皮脂も、分泌された直後はニオイがしません。
ただし、皮膚の常在菌に分解されると独特なニオイを発生させます。

皮脂をそのまま長時間放っておくとニオイの原因になるんだね!
また、皮脂を分泌する働きをする皮脂腺の老化や皮脂の分泌量低下により皮脂に含まれる成分が変わることが研究で分かっています。
特に、皮脂腺が老化すると皮脂が酸化された過酸化脂質という物質が最初から分泌されるようで、これもニオイのもとになります。
皮脂腺の老化は単純に年齢を重ねる話ではなく、皮脂腺の機能低下が老化につながっていきます。また、男性ホルモンの低下も皮脂腺の老化を引き起こし、皮脂の分泌能低下に関与しているようです。

ニオイを防ぐには身体の汚れを落とすだけじゃなくて、身体の機能を維持するような対策が必要そうだね!
また、皮脂は紫外線により発生する活性酸素によって酸化されます。身体の抗酸化能力が衰えていると、この活性酸素を除去しきれずに、皮脂の酸化へとつながってしまいます。
活性酸素を防ぐために抗酸化作用のあるものを食べることも大切です!
具体的には
ビタミンA、ビタミンC、ビタミンE、ポリフェノール、カロテノイド
が含まれるもの(ナッツ、ぶどう、緑茶、紅茶、ごま、緑黄色野菜等)を摂取すると良いでしょう!

簡単に摂取するなら1日1杯の野菜ジュースがいいと思うよ!
運動不足
運動不足は全身の血行不良と老廃物の蓄積、汗腺の機能の低下を招きます。
汗は前段階として、血液から老廃物とミネラル等と水分を組みだして前駆汗が作られます。この時汗腺の機能が衰えていないと、ミネラル等の身体に必要な物質を体に戻すために汗から再吸収します。

この働きがしっかりしているおかげで、水に限りなく近い汗になるんだよ!
ただ、汗腺の機能が衰えていると、再吸収できず、様々なものが混じった、ベトベトした汗が出るようになります。
これにより、たまにかく汗に老廃物や乳酸や過剰のミネラル等が分泌されるようになります。
老廃物もニオイの原因になりますし、乳酸は皮膚の常在菌に分解されるとジアセチルというニオイを発生させる成分を発生させます。

なんだか聞くだけでニオイがしてきそうだね。
さらにジアセチルが皮脂の中にある中鎖脂肪酸と混ざると、40代以降の男性に発生しやすいミドル脂臭という独特のニオイの原因になります。
ストレス
ストレスは身体のありとあらゆる機能を低下させます。
特に自律神経の機能が影響を受けやすく、これにより汗腺の機能が低下してしまいます。
また、ストレスは活性酸素の発生を促進させてしまい、体に多大な負荷をかけます。すると、老廃物が体に溜まりやすくなり、ニオイの発生へとつながります。

汗腺の機能維持がとっても大切なんだね!
ここで言うストレスとは精神的なものに限らず、以下のようなものによる身体的なストレスも含めます。
・睡眠不足
・暴飲暴食
・運動不足と過剰な運動
また、ストレスにより体内で過剰な活性酸素が発生すると、抗酸化機能が追い付かず活性酸素により様々なものが酸化されていきます。これによるニオイへの影響も大きな要因となっています。
シャワーのみだと体臭がきつくなるのは嘘?

ここまでで体臭の原因となるものを解説してきました。
結局は、
・汗と皮脂を放っておくと体臭の原因となりそうだ=直接的要因
・運動不足やストレスによる汗腺・皮脂腺の機能低下も良くなさそうだ=間接的要因
ということが分かったと思います。
では、これらはシャワーのみでは改善できないのかというと、そんなことはありません。
シャワーでは直接的要因である汗と皮脂を流すことができます。

人間の皮脂は30℃台のぬるま湯で溶け始めるから、石鹸を使わなくてもある程度は落とせるんだよ!
つまり、「シャワーのみでは体臭がひどくなる」というのは嘘ということになります。
(※シャワーの時に石鹸で体を洗ったりシャンプーをしたりすることは大前提です。さすがにシャワーのお湯のみでは皮脂などが徐々に蓄積していってしまいます。)
ですが、湯船に入ることで、「汗腺・皮脂腺の機能低下」と「ストレスの緩和」、「血行促進による老廃物の蓄積防止」という、間接的にニオイに関わってくる要因の改善はできると思います。
例えシャワーだけでも、毎日入っていれば、シャワーだけしかしていないことが原因で体臭がきつくなることはないです。
ただ、湯船を追加することで、汗や皮脂の質を改善して、より体臭がひどくならないようにすることができます。
ちなみにお風呂と一緒にサウナも入ることで、より汗腺・皮脂腺の機能低下を防げます!

サウナの効果も知りたい!という方はこの記事も読んでみてください!
シャワーのみで体臭がきつくなるのは嘘なのかまとめ
この記事では、シャワーのみだと体臭がきつくなるのは嘘なのかを解説してきました。
・体臭の原因は汗・皮脂・運動不足・ストレスがメインで関わってくる
・シャワーのみでも体臭はきつくならない
・お風呂を追加することで体臭を予防できる可能性はある
・サウナも追加することでより効果的になる

シャワーのみでも体臭はきつくならないみたいで安心したよ!でも、お風呂を追加した方がより体臭はしにくくなりそうだから、時間があるときは入るようにしようかな!

それがいいね!サウナも一緒に入るために、息抜きにスーパー銭湯に定期的に行くのも楽しいと思うよ!身体も心もリフレッシュできるよ!
お風呂は誰でも簡単にできる健康法です!運動するよりもはるかに簡単ですので、寒い季節も暑い季節も、毎日ではなくとも、週に2回くらいは湯船に浸かってみてください!