サウナの時の食事は前後どちらがいいの?いつがいいのか順番を解説!
サウナの時って食事は前後いつがいいの?いつも深くは考えてなかったけど、食事の時間に注意って聞いて勉強しておきたい!お風呂も注意が必要なのかな?
サウナに限らず、お風呂も食事の時間は注意が必要だよ!一緒に見ていこう!
あなたはサウナやお風呂に入るとき、食事はいつしていますか?大体の人は気にせずその日の気分で前だったり後だったりすると思います。
ですが、サウナやお風呂では食事の時間が案外重要です。知らないと体調不良を引き起こす可能性もありますので、頭の片隅にでも情報を入れておいて、サウナやお風呂を最大限に楽しめるようになりましょう!
この記事は現役薬剤師で、サウナ・スパ健康アドバイザー、温泉ソムリエマスターの筆者が詳しく解説していきます!
※サウナとお風呂は同じと考えていいので、以下ではサウナという言葉のみで解説していきます!
目次
サウナの時の食事は前後いつがいいの?
結論から言うと、サウナの時の食事は、しっかり食べるなら後が理想的です!
ただ、完全な空腹状態も注意したい状態ではあるので、まとめて解説していきます。
血圧が下がりやすくなる
人間は食事をすると消化のために胃に血液が集中します。そのため、食事の時は手足や脳への血流が通常より減少します。
この状態でサウナに入ると、①食事による消化管以外の「血流の低下」と、②サウナの高温による「血管拡張」の2つの血圧低下の要因が重なることになります。
これにより、人によって値の前後はありますが、上の血圧が10~20程度下がることがあるようです。
健康な若い方であればこれくらいの血圧変動には体が自然に対処できることもありますが、ご高齢の方では急激な血圧の変動に対処できず、最悪の場合は脳への血流不足で失神してしまうことがあります。
サウナやお風呂は、特にご高齢の場合は後にした方がリスクははるかに少なくなるよ!
消化不良になる
サウナで体温が上がると全身の血管が熱を逃がそうと拡張します。これにより手足の先などの末梢の隅々にまで血液が運ばれるようになります。これは身体全部で見たらいい影響です。
ただ、食べ物が入った胃に関してはあまり良くない影響となります。
身体の隅々にまで血液が運ばれるということは、今まで消化のために胃に集中していた血液が、他の場所へ分散してしまうということです。
そのため、胃は消化に必要なエネルギーなどを血液から受け取ることができず、消化に時間がかかり、胃が疲れてしまいます。
これにより消化不良と胃のムカムカ、吐き気が出てくることがあります。
また、胃を含めた消化管が疲れてしまうと、栄養の吸収などがうまくできずに体全体の不調へとつながってしまいます。
せっかくサウナに入ってリフレッシュしようと思ったのに疲れてしまうのは残念だね。
空腹すぎもよくない?
10分間のサウナ浴では6枚切りの食パン1/5枚分のカロリーを消費します。
この時、空腹すぎる状態だった場合、サウナによる若干のカロリー消費でも低血糖を起こす可能性もゼロではありません。
半日や丸1日食事をしていないような場合は、軽く消化にいいヨーグルトなどの軽食を取ってから入ることをオススメします。
私は半日以上食事をしていない状態でサウナに入る場合は、低血糖と脱水予防のためにサウナ前にラムネを飲んで水分と糖分を摂取しています!
サウナでの消費カロリーや水分・体重減少について知りたい方はこの記事も見てみてね!
サウナ前に食事をしたらどうしたらいい?
食後急にサウナに入ることになったり、うっかりサウナ前に食事をしてしまった場合はどうしたらいいのでしょう?
こちらの答えとしては、「食休みの時間を取る」です!
人間の身体は消化に2~3時間かかります。肉や脂っこいものではもう少し消化の時間が伸びます。ゆえに、理想を言えば食後2~3時間の食休みを取りたいですが、そんなことも言っていられないと思います。
最低1時間は消化の時間として食休みを取って、少しでも胃にかかる負担を少なくしてあげましょう!
バナナやヨーグルトなどの消化にいいものを軽く食べたくらいではサウナまでの時間をそこまで気にする必要はないよ!お昼ご飯をしっかり食べた後などは注意!
サウナが食事に及ぼす効果
ここまでで、サウナの時の食事の時間について解説してきました。注意しないと体調不良になるので、なるべくならサウナ後に食事をしたいものです。
「そうは言っても今までもそうだったし、サウナ前に食事をしたい!」という方に向けて、ここからはサウナに入ると起こる食事への効果を解説していきます!
これを知ったら、今までサウナ前に食事をしていた方も、サウナ後に食事を取りたくなるかもしれません!
味覚が鋭くなる
サウナの後の食事、いわゆるサ飯は、いつも以上に美味しく感じませんか?これは、食事処で美味しいご飯を提供しているのはもちろんですが、サウナによる効果も大きいのです。
一つ目は、サウナで汗をかいたりエネルギーを消費するから。
こちらはよく言われることですね。エネルギーを消費したり、汗で塩分を消費したりすると、それを補給しようとして糖分や塩分への感覚が敏感になり、ご飯の味が強く感じるのです。また、エネルギーを作り出すために体内ではクエン酸回路と言われるエネルギー代謝経路が働き、クエン酸が大量に消費されます。これにより酸味への感覚も敏感になります。
二つ目は、唾液の分泌が多くなるから。
唾液というものは、様々な働きがありますが、その一つが味を舌に届けること。ご飯の味の成分を唾液自体に溶け込ませることによって、味を感じる舌にある味蕾(みらい)届けます。
サウナ後の身体は副交感神経が優位になり、リラックスした状態になります。副交感神経が優位になると、唾液の分泌が増えてくるため、ご飯の味がより舌に届きやすくなります。
ただし、脱水の状態にあると唾液の分泌がうまくできなくなります。ご飯を美味しく食べるためにも、サウナの前後ではしっかり水分補給しましょう!
食欲が増す
サウナ後の身体は副交感神経が優位になると説明しましたが、それにより消化管の働きが良くなります。つまり、消化と吸収が良くなるんです。
サウナで消費したエネルギーを補給するため、食欲が増し、味が濃く感じるため食欲が増し、消化吸収が良くなるのでいつも以上に食べられてしまうのです。
3段階で食欲が増す効果を得られるので、サウナ後の食欲はいつも以上に旺盛になります。
これは気をつけないと逆に太っちゃいそうだね!
サウナの時の食事は前後いつがいいのかまとめ
この記事では、サウナの時の食事は前後いつがいいのかと、サウナが食事に与える影響を解説してきました。
・サウナの時の食事はサウナ後にした方がいい
・半日以上何も食べていない時はサウナ前に消化にいいもので糖分を補給する
・サウナ前に食事をした場合は最低1時間食休みをする
・サウナには味覚を敏感にしたり食欲を増したりする効果もある
・サウナでの水分補給はご飯をおいしくするためにも必須
サウナの時の食事は前後どちらにした方がいいのかよく分かったよ!
せっかくのサウナで体調不良にならないためにも、食事や血糖値などに注意してみよう!
空腹時のサウナ前のラムネは本当におすすめです!水分と糖分を補給できるし何より美味しいです!半日以上何も食べてない状態でサウナに行った際はぜひ試してみてください!