電気風呂はなぜ感電しない?仕組みや効果・筋肉痛になる理由も解説!
電気風呂ってなぜ感電しないのかな?水は電気を通しやすいし、身体全体で電気を受けたら感電しても不思議じゃないと思うんだけど。
電流は身体に少しでも流れたら命に関わるっていう話はよく聞くし不思議に思うよね!電気風呂がなぜ感電しないのか、効果と一緒に解説していくよ!
あなたは電気風呂はなぜ感電しないのか知っていますか?普段何気なく入っている電気風呂ですが、よくよく考えると感電しないのが不思議だったりします。
電気風呂は安全基準が設けられているため、安全ではあるのですが、気をつけないといけないこともあります。
そこでこの記事では、電気風呂がなぜ感電しないのか、効果や注意点とともにお伝えしていきます!
目次
電気風呂はなぜ感電しないのか?
結論から言うと、身体に流れる電流が極度に弱いからです。(感電はするが、電流が微弱なために身体に障害は発生しないと言った方が正確かもしれません。)
まずは一般的な電流と体への影響を示します。
通常、身体に流れる電流と人体への影響は以下のようになっています。
・1mA:ピリッと感じるくらい
・5mA:かなり痛い
・10mA:耐えられないほどビリビリする
・20mA:呼吸もできなくなるほど。長く流れたら命に関わる
・50mA:短時間でも命に関わる
・100mA:致命的な障害を起こす
また、電流が人体に障害を与える程度を考える時には以下のことが重要になってきます。
①どの部分に
②どれくらいの時間
③どれくらいの電流が流れたか
通常感電による事故は、電流が心臓を通ったり横隔膜という呼吸に関する筋肉に流れて、そこがうまく動かなくなることによって起こります。
つまり、心臓や横隔膜など重要な部分に一定程度の電流が流れなければ命に関わる可能性は低くなるということです。
静電気はほんの一瞬、指先などに数mAが流れる程度だよ!だから痛みは感じても命に関わるほどではないんだね!
電気風呂で電流はどの場所にどれくらい流れる?
では、それを踏まえて電気風呂ではどこにどれくらいの電流が流れるのかというと、皮膚や筋肉の表層にほんの一瞬2~3mAが流れるのみです。
現在の電気風呂の電気は、絶え間なく身体に流れ続ける訳ではなく、断片的に流れることが多いです。
また、微弱な電流のため、身体の深部までは届かず、重要な臓器にダメージを与えることはありません。
電気工事業者で電気風呂を設置したことのある業者さんは、装置から出てくる電流は1~10mA(関東は5mA以下がほとんど)と言っていたよ!
電気風呂の装置から出力された電流は、すべてが人体を通るわけではなく、お湯の中に放電される電流もあり、実際に人体に流れるのは2~3mAのようです。
これくらいであればピリピリと痛みは感じても、身体に障害を及ぼす程度ではないということだね!
ただ、手足を両方の電極へ近づける体勢を取ると、出力電流がモロに身体を流れ、刺激が増えるため危険です。
電気風呂の装置は通常お風呂の左右の端に電極がそれぞれあるため、手足をそれぞれ同時に左右の電極に近づけないように注意してください。
電気風呂の効果って?
電気風呂では適切に利用すれば身体に障害は起こらないことは分かりました。
ここからは、電気風呂にはどのような効果があるのか見ていきます。
具体的には
・血行促進効果
・マッサージ効果
があるので、それぞれ解説していきます。
血行促進
電気的な刺激により血管が開き、血流が良くなります。もちろんお風呂の温度だけでも血管は開くのですが、その効果を後押ししてくれます。
また、筋肉が電気的刺激により強制的に動くため、それによっても血流の増加が起こります。
お風呂に入るとのぼせやすくて、身体の芯まで温まるのが難しい人は、電気風呂で血行促進の後押しを受けて、ポカポカ温まると良いと思います!
これは分かりやすい効果だね!
マッサージ効果
電気風呂の刺激には以下の4種類のタイプがあります。
ソフトタイプ:連続的な刺激
マッサージタイプ:ゆっくりと揉みほぐされるようなイメージの刺激
タタキタイプ:断続的に叩かれるような刺激
マルチタイプ:上記3種類を混ぜ合わせた刺激が発生する
この中でも最近ではマルチタイプの電気風呂が主流のようです。
この電気刺激により、筋肉が収縮したり動かされることで固まった部分がほぐされ、マッサージのような効果を得ることができます。
微弱な電流ゆえに、表面部分しか効果が出ないため、肩こりを解消したり腰痛を解消したりというような劇的な効果は期待できない可能性があります。
ただ、筋肉が多少ほぐされるため、お悩みの方は試してみる価値はあると思います。
電気風呂で筋肉痛になる理由は?
いい効果が得られる電気風呂ですが、中には筋肉痛になったという人もいるみたいです。
悲報
— 干し芋 (@AyayaFumi) January 3, 2020
おっさんの腹筋、スパ銭の電気風呂で筋肉痛になる。
この理由は、上のパートで解説した通り、電気の刺激で筋肉が収縮することが理由の一つかもしれません。
普段あまり運動をしなかったり、電気風呂に長く入ったりすると、電気刺激による筋肉の収縮だけでも筋肉痛になってしまう可能性は考えられます。
筋トレグッズのシックスパッドで筋肉痛になる原理と同じ感じだね!
あとは、水分補給をしっかりせずにお風呂に入ったりすると起こる脱水によるものの可能性も否定できません。
お風呂の前後にはしっかりと水分補給をしましょう!
電気風呂での注意点は?
このようにいい効果のある電気風呂ですが、注意点もあります。通常の入浴の注意点とは異なる部分にも注意が必要なので、確認しておきましょう!
貴金属類は外してから入る
人間の皮膚は、電流を通さないようにする電気抵抗が強いですが、金属はかなりよく電流を通します。
そのため、身体は大丈夫でも指輪やネックレスなどには電流が集まり熱を帯び、気付いたらやけどをしていたなんてことが起こる可能性があります。
サウナなどでも温度が上がりすぎるので外してはいると思いますが、電気風呂に入るときも必ず外してから入りましょう。
ペースメーカーを埋め込んでいる人は絶対ダメ
ペースメーカーは心臓の微弱な電気信号を感じ取って、心臓を正しいリズムで動かすための装置です。
この時に電気風呂の電流が身体に刺激を与えると、ペースメーカーに誤作動を起こさせたり、ペースメーカーの設定が狂って、正しく機能しなくなる可能性があります。
ペースメーカーが壊れてしまうのは命に関わることですので、埋め込んでいる方は絶対に入らないようにしてください。
妊娠中の方も避けた方がいい
電気風呂は妊娠中の方に絶対ダメというデータはないものの、絶対に安全というデータもないのが現状です。
安全という根拠がない以上は、元気な赤ちゃんを産むために、不要なリスクは避けた方がいいでしょう。
電気風呂は、好きな人はいると思いますが、生活に絶対に必要というものではありません。
電気風呂が好きな人はつらいと思いますが、無事に出産できるまでは、控えておいた方が無難です。
電気風呂はなぜ感電しないのかまとめ!
この記事では、電気風呂はなぜ感電しないのかと、効果や注意点を解説してきました。
・電気風呂の電流は微弱なため人体に害を及ぼさない
・電気風呂には血流促進効果やマッサージ効果がある
・電気風呂により強制的に筋肉が動く結果筋肉痛になることがある
・ペースメーカーを埋め込んでいる人は絶対に入ってはダメ
電気風呂がなぜ感電しないのかわかったよ!電流が弱いからダメージを受けないだけなんだね!
そう!それでも注意しなければいけない人はいるから、しっかり注意事項を確認してから入るようにしたいね!
電気風呂はピリピリとして最初は慣れないと思いますが、電極の装置がある部分から離れたところから入ってみると、刺激が弱くて慣れていけると思います!
汗を流したい人、より温まりたい人はサウナもおすすめです!サウナの効果を知りたい方はこちらの記事も読んでみてください!