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角田裕毅は遅いドライバーなのか?評価や実績を交えて解説します!

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もんきち
もんきち

今F1で活躍している角田裕毅選手って、遅いのか速いのか、結局どっちなんだろう?なかなか結果に結びつかなくてよく分からなくなっちゃう。

かにぞう
かにぞう

F1って、車の速さやタイヤ、燃料など、速さに関係する要素が多くてドライバーの単純比較ができないから分かりにくいよね。速いのか遅いのか考えてみよう!

あなたは角田裕毅選手は遅いと思いますか?速いと思いますか?

ここまで期待して応援していたけど、なかなか結果が出せずに、角田裕毅は遅いんじゃないか?と思う人も出てきていると思います。

一方で、今までの日本人では一番速いという声もSNSでは上がっています。

一体どちらが正しいのか、このまま本当に期待していてもいいのか、この記事ではF1ファン歴13年の私が、データをもとに解説していきます!

個人的には角田選手大好きなので、何があっても応援し続けます!

角田裕毅は遅い?速い?経歴振り返り!

このパートではまず、角田裕毅選手の経歴を振り返っていき、遅いのか、速いのか考察の材料としていきたいと思います!

国内のカートレースの経歴

角田選手が初めてモータースポーツに触れたのは2005年。当時4歳でカートに乗った時でした。そこから父親がメカニックを担当しながらキッズカートやジュニアカートのレースに出場して経験を積んでいきます。

2010年にはカートレースの上位クラスであるJAF全日本カート選手権のジュニアクラスに出場。2013年にはさらに上位クラスのJAF地方カート選手権東地域のFS-125クラスに出場しシリーズチャンピオンを獲得。2015年にはJAF全日本カート選手権のFS-125クラスで総合2位(東地域1位)の成績を残し、15歳までに順調にキャリアを積み重ねていきます。

国内フォーミュラレースの経歴

フォーミュラカーのレースに出場するには限定A級ライセンス以上が必要であり、16歳からしか取得できないという年齢制限があるため、まだ15歳だった角田選手はフォーミュラカーに乗って練習を行う日々を過ごします。

ようやく迎えた16歳を機に鈴鹿サーキットレーシングスクールに入学し、基礎を積み上げていきます。スクール卒業後、デビュー戦となるスーパーFJ岡山シリーズでいきなり優勝すると、スーパーFJ日本一決定戦やドリームカップで優勝し、実績を積み重ねていきます。

さらにF1の下位カテゴリであるFIA-F4クラスの選手権に初めてスポット参戦していきなり2位となり、最年少表彰台記録を獲得しました。

かにぞう
かにぞう

ここまで数々の成績を残していますが、この時はまだスクールを卒業して1年以内、角田選手は16歳でした。

2017年、角田選手が17歳の年にはFIA-F4クラスの選手権にフル出場し、ポールポジション6回、優勝3回で総合3位となります。また、同時出場していたJAF-F4では6戦中5回優勝し、シリーズ制覇も成し遂げました。

2018年は、数々の実績が認められ、自動車メーカーであるホンダの育成ドライバーとなり、引き続きFIA-F4選手権に参戦。ポールポジション9回、優勝7回でシリーズの年間チャンピオンを獲得しました。

海外フォーミュラレースの経歴

2018年はホンダがレッドブル・レーシングと日本人ドライバー育成プログラムの提携を行った年でした。ホンダの育成ドライバーであった角田選手は、レッドブル育成選手とのF3クラスの合同派遣され、テストでトップタイムを記録しました。

この結果をレッドブル育成責任者のヘルムート・マルコに評価され、角田選手はレッドブルジュニアチームにも同時加入することとなります。

2019年はF3選手権やユーロフォーミュラオープンでしっかりと実績を残し、2020年からF1直下のカテゴリーであるF2に参戦。

F2では初年度から年間総合3位となり、最優秀新人賞を獲得。タイヤマネジメントとブレーキング技術を武器に2021年からF1に参戦することになりました。

もんきち
もんきち

毎年着実にステップアップして、素早く実績を残しているんだね!

角田裕毅は遅い?チームメイトとの比較!

ここまでで、F1にステップアップするまでの経歴を見てきました。毎年確実にステップアップして実績を残し続け、停滞する年がなかったのはすごすぎる実績だと思います。

ここからはF1に参戦してからの実績を、実力の比較がしやすいチームメイトとの対決結果から見ていき、考察の材料にしたいと思います!(F1ドライバーになれている時点で速いに決まっているのですが・・・)

VSピエール・ガスリー

まずは角田選手がF1に参戦して最初のチームメイト兼ライバルのガスリー選手との対戦成績です。

2021年成績(全23レース)角田裕毅ピエール・ガスリー
対チームメイト予選勝利数21
対チームメイト決勝勝利数16
予選最高順位
決勝最高順位
最終獲得ポイント32110
リタイア数

角田選手がF1参戦1年目の時点で、既にガスリー選手はトップチームであるレッドブル・レーシングにも所属したことがある、レベルの高い中堅選手でした。それゆえ、1年目はボロ負けの状態でしたが、予選で見せる1発の速さや、決勝でのオーバーテイクなどはさすがだなと思ってみていました。一番最初のF1レースで入賞してポイントを獲得したのも強烈に記憶に残っています。

2022年成績(全22レース)角田裕毅ピエール・ガスリー
対チームメイト予選勝利数13
対チームメイト決勝勝利数15
予選最高順位
決勝最高順位
最終獲得ポイント1223
リタイア数

角田選手がF1参戦2年目である2022年は、急激に実力が伸び、ガスリー選手相手に勝つことも度々ありました。

フランツ・トスト代表はF1に適応するには3年必要と言っていましたが、2年目にして車には適応していたようです。

ただ、ムラが激しく、すぐに感情的になってしまう悪い癖があったため、重要な局面でミスをしたり判断を間違えたりして結果につながらないことが多かった印象でした。

VSニック・デフリース

2023年成績(全10戦中)角田裕毅ニック・デフリース
対チームメイト予選勝利数
対チームメイト決勝勝利数
予選最高順位12
決勝最高順位1012
獲得ポイント
リタイア数

F1参戦3年目の2023年はチームメイトが変わり、フォーミュラEなどでチャンピオンを獲得してとても速いと評判だったニック・デフリースとの対決になりました。

デフリースは角田選手のチームメイトになる際に、角田選手を引っ張るリーダーとしての役割も期待されて加入しましたが、結果は角田選手の圧勝でした。

「角田はデフリースに対して平均して0.3~0.5秒速かった」とヘルムート・マルコは話しており、角田選手はすでに速いことを証明してきた実績のある選手より圧倒的に速かったことが証明されました。

VSリアム・ローソン

2023年成績(全5レース)角田裕毅リアム・ローソン
対チームメイト予選勝利数
対チームメイト決勝勝利数
予選最高順位10
決勝最高順位12
獲得ポイント
リタイア数

シーズン途中から交代となったローソン選手に対しては、予選では圧勝でしたが、決勝ではボロ負けの結果のように見えます。ただ、メカニカルトラブルなどでリタイヤが2回あり、1回も角田選手の大人の対応によりローソン選手が先行したことが影響しているため、結果ほどボロ負けという状況ではありませんでした。

この時は、自分のシートを脅かす選手がライバルになったため、角田選手の悪い癖であるムラが出てしまっていることも多々ありました。

VSダニエル・リカルド

2023年成績(スプリント含む全6記事)角田裕毅ダニエル・リカルド
対チームメイト予選勝利数
対チームメイト決勝勝利数
予選最高順位
決勝最高順位
獲得ポイント11
リタイア数

2023年シーズン後半はF1優勝経験もあり、トップチームのレッドブル・レーシングにも長期間所属していたベテランのダニエル・リカルドがチームメイト兼ライバルでした。

こちらもデフリース同様、角田選手より優れた結果を残すと思われていましたが、そうはならず、互角以上に戦っていました。

ただ、リカルドの方が冷静な安定したレースができる一方で、角田選手は焦って大事な局面で大きなミスが出てしまったり、ムラがあるレースをするイメージがより浮き彫りになってしまった印象です。

角田裕毅は本当に遅いのか?海外の評価は?

ここまでで、今までの経歴と実績を解説してきました。これらをもとに、海外での評価を交えながら、筆者の意見を述べていきます!

海外からの評価

F1参戦3年目の角田選手に向けられた海外からの評価を抜粋します。

2年間一緒に走ったピエール・ガスリーは角田選手のことを高く評価しているようです。

角田選手がF1デビューしたときから3年間、厳しい評価で有名なヘルムート・マルコも褒めはすれど、厳しい評価を下すことはあまりありませんでした。

角田選手を評価しており、期待していることの現れではないかなと思っています。

今まで角田選手に懐疑的な見方をしていたクリスチャン・ホーナー代表も、角田選手の成長を認める発言をしています。

F1ファンの中にも、角田選手の人柄に惹かれて注目し始めて、角田選手の速さを認めてさらに応援したくなったというファンも多くいます。

今年は非力な、一番遅いと言っても過言ではないマシンで何度もポイントを獲得したり、ポイント獲得まではいかずとも、ポイント争いをしたりと、世界の注目を集めていると思います。

筆者の意見

幼少期から光る走りを見せてきて、慣れない海外でもいきなり優勝したりと、明らかに非凡な才能の持ち主です。角田裕毅が遅いわけがない!

私はそう思います。

ただ、3年目になってもまだムラのある走りをすることがあり、この点を早期に改善できなければ、トップチームへの移籍はできないと思います。

速さは確実に持っており、今までの日本人F1ドライバーの中で一番優勝の可能性が高いと思いますが、今後トップドライバーになれるかどうかは感情コントロールと安定した走りをできるかどうかにかかっていると思います。

最後尾から一時8位を走りながらも不用意な接触によりポイント圏外に沈んでしまったメキシコGPでは、今まで厳しい発言をして来なかったヘルムート・マルコもしっかり厳しい評価を下しています。

これは、もう後がないことを物語っていると思います。次同じミスをしたら、もうレッドブルへの昇格はないと思います。

ブラジルGPでは汚名返上を果たし、なんとか首の皮一枚つながっていますので、このままメキシコGPの反省を活かして安定した走りをしてくれることを願っています。

角田裕毅は遅いのかについてまとめ

この記事では、角田選手の経歴とF1での戦績を振り返りつつ、海外からの評価も交えながら、遅いのか速いのかについて触れてきました。

まとめ

・角田選手は幼いころから1発の速さを見せていた

・海外でも重要な場面でしっかり結果を残すなど、本番の強さもある

・最近は強い相手でも互角以上の戦いをするようになってきた

・感情の起伏が激しく、ムラのあるレースをなくすことができるかが今後のカギ

もんきち
もんきち

角田裕毅選手は遅いなんてことは絶対ないけど、安定した走りができないとトップチームに行くには難しそうなんだね

かにぞう
かにぞう

やっぱり、速いポテンシャルがあるだけでトップチームに行けるほど甘い世界ではないね。

角田選手は、既に自分の改善点は分かっていると思います。そこを高いレベルで改善し、大きなミスのない安定した走りができるようになれば、道は拓けると思います。

今後の大活躍と、日本人念願の優勝、願わくば年間チャンピオン獲得を祈りながら応援し続けます!

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