夏のお風呂は2日に一回でもいい?一日入らないとニオイなどはバレる?
夏のお風呂って2日に一回でも大丈夫かな?一日入らないとニオイとか見た目とかってやっぱりバレる?お風呂に入る気力がないときが多いんだけど、1日くらい入らなくても大丈夫かな?
夏場にお風呂に入らない日があったら心配なのはすごく分かるよ。ニオイや見た目はどうなるのか解説していくね!
あなたはお風呂に毎日入りますか?
仕事や育児、人付き合いなどで疲れすぎるとお風呂に入るのも億劫になることがありませんか?
その気持ち、すごくよく分かります。
ただ、夏の暑い時期にお風呂に1日入らないと、見た目やニオイなどで周囲にお風呂に入っていないことがバレないか不安になりませんか?
この記事では、夏のお風呂は2日に一回でもニオイなどはバレないのか、現役薬剤師でサウナスパ健康アドバイザー、温泉ソムリエマスターの筆者が解説していきます!
目次
皆は夏場にどれくらいの頻度で入浴してる?
夏のお風呂の適切な頻度の解説の前に、世間の皆さんが夏場にどれくらいの頻度でお風呂に入るのかを見てみたいと思います。
夏にどれくらいの頻度で入浴するかというぴったりのアンケートを取ったものがあったので、以下に示します。
・1日1回:70.4%
・1日2回:21.2%
・1日3回以上:2.6%
・2日に1回:3.9%
・3日に1回以下:1.9%
※kufura:夏場のお風呂事情を調査!毎日湯舟に浸かる?シャワーだけ?1日何回入る?より抜粋。
このアンケートでは1日1回と1日2回で9割以上を占めることが分かりました。
ただ、1日3回以上入ったり、1日1回も入らない人も少数ですがいることが分かりました。
お風呂に複数回入る理由としては、やはり「ニオイや汚れが気になるから」という理由が多かったです。
1日に3回以上入る人もいるなんてすごいね!ボクは夏場は1日2回入るよ!
冬は1日1回でも、夏は1日2回入りたくなる気持ち、すごくよく分かるね!
夏のお風呂は2日に一回でもいい?
上記のように、夏場はほとんどの人が1日1回はお風呂に入るようですが、その他の人のように、2日に1回でも問題ないでしょうか?
結論から言うと、夏のお風呂は2日に一回は避けた方がよいと思われます。
その理由を
・汗
・皮脂
・菌
の3点から解説していきます。
汗
夏場は外にいるだけで大量の汗をかきますよね。当然屋外で作業などをすれば汗をかきますが、クーラーの効いている室内でも、夏場は冬に比べてたくさんの汗をかいています。
汗は目に見える汗だけではなくて、不感蒸泄という、目に見えない汗もかいています。このような汗が増えると、体が蒸れてニオイのもとになる可能性があります。
また、目に見える大量の汗も、そのままにしてしまうと、汗腺を詰まらせて炎症を起こし、あせもの原因にもなります。
大量の汗をそのままにしておくと、ニオイの素になったり、皮膚トラブルの原因になるんだね。
夏場の電車とかの蒸れたようなニオイって嫌だよね。そのニオイの素の1つが汗なんだよ!
皮脂
皮脂は夏に最も多く分泌されます。その量は冬の1.4~2倍ほども増えるようです。
これは夏場に代謝が上がることに連動して皮脂腺も活動が活発になるからです。
皮脂は放っておくと皮膚の常在菌に分解され、ニオイを放ちます。
また、皮脂を洗い流さずに放置しておくとニキビや脂漏性皮膚炎の原因となり、悪化しやすいです。
皮脂は皮膚のバリアとしての機能もあるから、落としすぎも注意だよ!1日3回以上お風呂に入る人は皮脂の落としすぎかもしれないよ!
菌
汗を放置しておくと肌がアルカリ性に傾き皮膚ブドウ球菌やアクネ菌などの常在菌が増殖しすぎて悪さを働くことがあります。
菌の増殖は35~40℃からが至適温度で増殖が最も活発になります。また、湿度は高いほど菌が増殖しやすくなります。
皮膚にくっついている真菌(カビの一種)は湿度65%以上で増殖が活発になるよ!
夏場は気温と湿度が高く、汗を放置することで肌表面がアルカリ性に傾きます。つまり、常在菌にとっては、夏はとても増殖しやすいのです。
問題なのは増殖した常在菌により、ニキビができたり肌荒れが起こったりすることです。
また、増殖した菌により汗や皮脂の分解量が増加するので、ニオイも強く発するようになります。
夏のお風呂を2日に一回にすると、菌が増殖しやすい環境を作り続けることになるため、ニオイや皮膚トラブルの原因になります。
肌荒れやニオイを強く発生させないためにも、1日1回はお風呂に入った方がいいかもしれないね!
夏のお風呂は一日入らないとバレる?
結論から言うと、夏のお風呂を2日に一回にすると、お風呂に入っていないことがバレる可能性があります。
その理由を
・見た目
・ニオイ
の2点から解説していきます。
見た目
上記で説明したように、夏は汗と皮脂の分泌量が格段に増加します。
クーラーの効いた部屋にいて目に見える汗をかいていなくても、不感蒸泄という目に見えない汗はしっかりかいています。
そのため、夏のお風呂を2日に一回にすると、髪の毛がぺったりし、顔のテカリが目立つ可能性があります。
また、夏場は体の代謝が上がるので、老廃物が溜まりやすいです。
入浴により血行を良くしたり気分転換しないと、血色が悪くなったり体がだるくなったりが見た目に現れます。
シャワーだけでも入った方が良さそうだね!
ニオイ
夏場は汗や皮脂の分解によるニオイや、皮脂そのもののニオイ、菌による服などのニオイ戻りなど汗をかきにくい時期に比べてニオイが強烈になる可能性が高いです。
特に足は、1日で200mlもの汗をかくようですが、1日中靴を履いていると汗が蒸発せずに蒸れてしまいます。
すると常在菌が増え、汗を分解して納豆のニオイと同じイソ吉草酸という物質を発生させます。
足のニオイが気になる人と気になりにくい人では、汗に含まれる細菌の量に違いがあったというデータもあるので、細菌の数もニオイの原因になります。
足のニオイって、鼻から離れた場所だから気付きにくい気がするけど、意外と気が付くよね。
さらに頭皮のニオイも見過ごせません。
頭皮は体の中でも特に皮脂の分泌量が多い場所です。これを放っておくと常在菌によって分解され、ノネナールというニオイ物質が作られます。
これはミドル脂臭、いわゆるオジサン臭の原因となる物質です。
汗の蒸れたニオイの他に、足のニオイ、頭のニオイなど、たくさんのニオイが発生する可能性があるため、夏場は最低でも1日1回の入浴をオススメします。
男性の方がニオイが気になるのは、男性の方が皮脂や汗の分泌が多い傾向にあるからだよ!
入りすぎも良くない
ニオイや見た目が気になる夏場ですが、1日3回以上入る人は皮脂の落としすぎにより、肌が乾燥しすぎて、逆に皮膚トラブルの原因となるかもしれません。
1日に複数回お風呂に入る場合は、毎回石鹸などを使うのではなく、お湯を浴びるだけにするなどの対策をした方がよいでしょう。
また、化粧水などでの保湿は必須です!
「涼しい部屋にいるから汗をかかない」のは実は危険
でも、夏場はクーラーの効いた部屋にずっといるから、汗をかかないし、1日くらいお風呂に入らなくても大丈夫じゃないの?
と思っている方に、一つ注意点があります!
ずっと涼しい部屋で汗をかかずに過ごしていると、汗腺が機能しにくくなり、汗をかきにくくなります。
すると、少しの汗に老廃物がたくさん含まれることになるので、汗のにおいが強くなる可能性があります。
また、汗をかきにくくなるので、体温調節が難しくなり熱中症になりやすくなります。
涼しい部屋にいても、汗を出すために入浴を、特に夏場でも湯船に浸かった方が汗腺の機能を維持できます。
夏こそ湯船に入った方がいいんだよ!
夏のお風呂は2日に一回でもいいかまとめ
この記事では夏のお風呂は2日に一回でもいいかを解説してきました。
・夏は1日1回以上お風呂に入る人が9割以上を占める
・夏のお風呂を2日に一回にすると皮膚トラブルやニオイの原因となる
・お風呂の入りすぎも皮膚トラブルの原因となる
・汗をかかないのも問題なので、夏こそ湯船に浸かって汗腺を鍛えた方がよい
夏はやっぱりニオイなどは気になるし、1日1回はお風呂に入った方が良さそうだね!
そうだね!クーラーの効いた部屋にいて汗をかかないからと油断してしまうけど、実は汗をかいていることも覚えていた方がいいね!
暑い夏こそ、見た目やニオイのケアのためはもちろん、汗腺の機能維持をして健康を保つため、できれば湯船に入ってさっぱりしましょう!