お風呂で寝るのが朝まで続くのは大丈夫?ストレスや疲れのせい?危ない?
よくお風呂で寝るんだけど、朝まで寝ちゃうのは危ないかな?毎回我慢できなくて、でも体に良くないなら何とかやめる方法はないかな?
確かにお風呂では眠くなっちゃうよね。眠くなる原因を含めて、危険性はあるのか、朝まで寝たらどうなるのか、どうしたら眠くならないのか解説していくよ!
あなたはお風呂で寝たことはありますか?お風呂で寝るのが朝まで続いてしまった経験はありますか?
お風呂は温かくて気持ちよくて、ついうとうとしてしまうと思います。
お風呂で寝てしまうのは危なくないならいいけど、危なかったり体に悪いならやめなきゃいけないし、どうなんだろうと思いませんか?
この記事では、お風呂で眠くなる理由や朝までお風呂で寝るのはどんな危険性があるのか等を現役薬剤師でサウナスパ健康アドバイザー、温泉ソムリエマスターの筆者が解説していきます。
目次
お風呂で眠くなるのは何で?
お風呂で眠くなるのはなぜでしょうか?
単純に疲れたり寝不足だからじゃないの?
と思うかもしれませんが、実は少し違います。寝不足や疲れが原因のすべてではないんです。
実は脳への血流が少なくなることによる一種の失神状態が原因となることもあります。(寝不足や疲れも原因の1つではあります。)
このパートではそのメカニズムと、みんなはどれくらいお風呂で眠くなるのかを解説します!
実は普通の眠気ではない可能性あり!
先にも述べたように、お風呂で眠くなるのは失神に近い状態で、血管の拡張によるものの可能性があります。
血管が拡張すると血圧が下がりますが、血圧が下がると脳への血流が減り、脳が酸欠状態になります。この酸欠状態が続くと失神に近い状態となり、ぼーっとして眠くなるのです。
失神に近い状態って聞くと怖くなるね。
ただ、お風呂に入って温まると気持ちよくてリラックスできて、それゆえの眠気の可能性ももちろんありますので断定はできません。ですが、何をしてもぼーっとする感覚が改善しない場合は要注意です。
どれくらいの人がお風呂で眠くなる?
世の中の人はどれくらいお風呂で眠くなるのでしょうか?
Xにちょうどいいアンケートがあったので以下に載せます。
最近おふろで良く考えごとをするんだけど、やっぱり考えてるうちにどうしても眠くなるなあ🛀
— 森かのこ / 森と林 (@Mori_Kanoko) June 19, 2020
考えごとがなかなか進みません〜〜こまった。
みんなはおふろで眠くならない?
初のアンケートがとてもゆるい(笑)
このアンケートを参考にすると、大体半分くらいの人がお風呂で眠くなるようです。
お風呂で眠くなる人って意外と多いんだね!
お風呂で寝るのが朝まで続くのは大丈夫?
上記のようなメカニズムで起こるお風呂での眠気ですが、お風呂で寝てしまっても大丈夫なのでしょうか?そのまま朝になるまで寝てしまっても大丈夫なのでしょうか?
結論から言うと、お風呂で朝まで寝てしまうのは大変危険です。
お風呂で寝てしまうと
①のぼせる
②脱水
③体温が下がる
④溺れる
というようなことが起こりますので、ここからはお風呂で寝てしまうことの弊害を解説していきます。
お風呂で寝るのは百害あって一利なしだよ!
のぼせる
「のぼせ」とは、体に過剰な熱がこもってしまった時に起こります。お湯に浸かって体が温まると汗をかいて体温を下げようとしますが、お湯の中では汗の効果も無効化されてしまうので、どんどん体温が上がってしまいます。
追い炊き機能が付いているお風呂で長時間寝てしまうと、ずっと40℃以上の熱に晒されるため、体温が上がりすぎてしまいます。
結果、頭痛やめまい、ひどい場合には嘔吐などにつながる場合があります。
この状態で朝まで寝ちゃったら大変だね!
脱水症状
上がりすぎた体温を下げるために人間は汗をかき、体温を下げようとします。
お風呂で寝てしまった場合、ずっと高温にさらされるため、汗をかき続けることになります。
この状態が長時間続くと身体の水分が汗となって大量に出て行ってしまうため、脱水状態になります。
脱水は最悪の場合は命に関わることがあるので、お風呂で朝まで寝てしまうのは大変危険です。
体温の低下
これは今まで解説してきた体温の上昇とは逆ですが、追い炊き機能がなかったり、消えてしまっている場合に朝まで寝てしまうとお湯が冷めていくのと同時に体温の低下をきたします。
体温が下がると血流が悪くなるため、各臓器の働きが悪くなります。消化不良が起こったり免疫機能が落ちたり、体力が低下したり自律神経が乱れたり・・・
体温が下がってしまうと様々な弊害が表れてしまいます。
次の日に風邪をひいちゃいそうだね・・・
溺れる
万が一、お風呂で失神状態に近い状況の眠気が起きていた場合、顔がお湯に沈んでしまっても覚醒しにくく、そのまま溺れてしまう可能性があります。
特に高齢の方では失神に近い状況が起こりやすく、その結果お風呂での事故につながることがあります。
お風呂で失神しないために、しっかり対策を取っておきましょう。
お風呂での事故はほとんどがご高齢の方なんだよ。お風呂で眠くなるメカニズムを考えると納得だよね。
お風呂で寝ないようにするためには?
お風呂で寝るのは百害あって一利なしということが分かりました。
でも、眠気にはどうしても勝てない時がありますよね。
では、眠気を起こさないためには何ができるのでしょうか?
対策としては失神状態に近い眠気と、疲れや睡眠不足での眠気のメカニズムから、
①水分補給をする
②食事の前にお風呂に入る
③お風呂の中で何かをする
④生活習慣を見直す
ということができますので、解説していきます。
水分補給をする
体の水分が足りないと、お風呂で血管が広がったときに脳への血流が確保しにくくなります。
お風呂の前にコップ1杯の水を飲むと血液量が確保でき、脳の酸欠状態が回避できます。
また、お風呂後にも水分を補給することで、汗をかいて脱水になった状態を改善することができます。
お風呂の前後に水分補給をするのがいいんだね!
胃や腸を疲れさせないためにも、ぬるま湯を飲むのが一番いいよ!冷たい水も美味しいけどね!
食事の前にお風呂に入る
食事の後は消化をするために胃に血液が集中し、脳への血流がより少なくなりやすい状況になります。
その状態でお風呂に入って体が温まると、いつも以上に脳への血流が少なくなるので失神状態の眠気が起こる可能性があります。
また、食後にお風呂に入ると、消化のための血流が確保できずに消化不良になる可能性もあります。
可能であれば食事の前の入浴を心がけましょう!
食事の前にお風呂に入るときは、「軽く」甘いものを食べたり、ジュースなどで糖分を補給するといいよ!
お風呂の中で何かする
温かくて気持ちいいお風呂の中で考え事をしたりぼーっとしていると眠くなってきます。
血流をよくするためにマッサージしたり音楽を聴いたりするのは眠くならないためには効果的です。
また、お風呂の中では歌うのも良いでしょう。
お風呂で歌うと声が響くから、歌がうまくなった気がして気持ちいいよね!
生活習慣を見直す
お風呂では、疲れや睡眠不足でも眠くなります。
忙しい現代人は夜更かしをしないのは難しいかもしれませんが、十分な睡眠や睡眠の質の確保は、健康にも仕事のパフォーマンスにも極めて重要です。
しっかり睡眠時間を確保していればお風呂で眠くなることも回避できるかもしれません。
お風呂で寝るのが朝まで続くのは大丈夫かのまとめ!
この記事では、お風呂で眠くなる理由と眠くならないためにできることを解説してきました。
・お風呂で眠くなる理由のひとつに血流低下による疑似的な失神がある
・お風呂で眠くなったことがある人は意外と多い
・お風呂で朝まで寝てしまうとデメリットは多いがメリットは一つもない
・お風呂で眠くならないようにするためには脳への血流確保が大切
お風呂で寝るのが朝まで続いちゃうと、お風呂で寝た時に起こる弊害がより大きくなって危ないんだね。
そうだね。お風呂で寝るのは気持ちいいけど、短時間でも危ないから避けた方がいいね。
お風呂での事故を起こさないためにも、睡眠や血流をしっかり確保する工夫をして、お風呂で寝ないように、ましてや朝まで寝てしまわないように気をつけましょう!