ハッカ湯の効能って?8月の季節湯の効果と作り方や冬にも入れるか解説!
ハッカ湯の効能って何があるの?ハッカってスースーするけど、お風呂に入れても大丈夫なのかな?スースーしすぎて冬にはさすがに入れないよね。
ハッカってスースーしてからいイメージがあるよね!そんなハッカをお風呂に入れるとどんな効果があるか、しっかり解説していくよ!
あなたはハッカ湯を知っていますか?
ハッカ湯は8月の季節湯に指定されている薬湯です。
植物由来のお風呂の効果に関して、どんな効果があるのか、本当に効果が出るのか疑問に思いませんか?
また、スースーするハッカをお風呂に入れて害はないのか不安ではないですか?
この記事では、そんなハッカ湯の効能効果や作り方、冬に入ってもいいのか等について、現役薬剤師でサウナ・スパ健康アドバイザー、温泉ソムリエマスターの筆者が詳しく解説していきます。
目次
ハッカ湯ってなに?
ハッカはミントの和名で、世界中で親しまれているハーブです。
中世のヨーロッパではすでにハッカを入浴剤にしたり歯磨き粉にしたりして利用していたようです。
また、ハッカは体内に取り入れると消化管のけいれんを抑えたりする効果があります。
病院では内視鏡の際に消化管が動いて検査がし辛くならないようにハッカを使うよ!ペパーミントオイルという、ハッカを使って病院内で作成したお薬を消化管に散布して検査をしたりするんだよ!
肌に付着するとスーっとした清涼感を与えることから、夏の暑い時期にお風呂に入っても暑くなり過ぎないようにハッカ湯ができたと思われます。
ハッカ湯の効能って?
ハッカ湯は夏場にピッタリすぎる以下の効果があります。
・清涼効果
・リラックス効果
・殺菌効果
・保温効果
・鎮痛効果
このパートではこれらの効果について詳しく解説していきます。
清涼効果
ハッカ湯の清涼効果はハッカに含まれるメントールとメントンによるものです。
現在、歯磨き粉やシャンプーなど、様々な日用品にハッカが使用されていますが、これはハッカの清涼感ですっきりさせることを一つの目的としています。
ハッカ湯では、お風呂で体が温まるのに、メントールによって清涼感を得られます。
このため夏場の暑くてジメジメした環境でもすっきりとしたお風呂上りの状態になります。
ハッカの量が多すぎると逆にヒリヒリ感を感じるみたいだよ!0.3%以下のメントール含有量が適切な量みたい!
リラックス効果
こちらの効果にもメントールが関与しています。
メントールは、神経の昂りを抑えてイライラや不安といった心理的に負担になる状態を抑えてくれる効果があります。
ハッカ湯は、湯気でメントールが運ばれてくるので、入浴中に蒸気と一緒にメントールを吸い込むことで、しっかりとリラックス効果を得ることができます。
この報告によると、神経を興奮させるグルタミン酸の作用にメントールが拮抗する結果、神経の興奮を抑えて、イライラや不安といった症状を抑えるみたいだよ!
殺菌効果
この効果にもまたまたメントールとメントンが関与しています。
メントンよりメントールの方が殺菌効果は高いのですが、この2つの成分で、抗カビ効果や大腸菌の殺菌効果がしっかりと認められています。
暑くて湿気の多い夏は最近の繁殖スピードが速く、それにより様々な皮膚トラブルが出てきますが、ハッカ湯で抑えられそうです!
メントールの濃度が0.3%程度であれば抗カビ効果を得られるという論文があるよ!0.04%以上であれば大腸菌の殺菌効果も認められているよ!
0.3%は人が快適と感じられるメントールの濃度と一致するから、快適に感じられながらも殺菌・抗カビ効果を得られるってことだね!
血行促進効果
こちらもメントールが関係しています。メントールには、末梢血管を広げて血流を促進する効果が認められています。
また、スペアミントなど、ハッカの品種によってはリモネンという成分を含んでいるものもあります。
このリモネンは柑橘系に含まれる爽やかな香りの成分で、メントールと同様に血行促進効果や保温効果があります。
お風呂に使用するハッカの品種を選べば、清涼感と保温効果を同時に得ることが可能です!
温かくて涼しいなんてなんだか不思議な状態だね!
夏は冷房で体が冷えるから、体がだるくなりやすいよ!暑い夏でもしっかりとお風呂に入って温まれば夏バテの防止になるよ!
鎮痛効果
ハッカに含まれるメントールには、鎮痛効果も認められています。
化粧品類の会社のマンダムが、メントールの鎮痛効果を証明するデータを出しているよ!
この報告によると、皮膚にある感覚刺激を受け取る受容体がメントールによって機能が抑制されて、痛みの感覚を感じにくくなるようです。
そのため、夏場の日焼けによるヒリヒリ感やあせもによるかゆみなどは、ハッカ湯に入るとある程度まで抑えられる可能性があります。
※日焼けの症状が強いときに熱いお風呂に入ると炎症がひどくなる可能性があるので注意してください。
ハッカ湯は冬に入ってもいいの?
ここまでで、ハッカに含まれるメントールという成分が様々な効果を発揮してくれることが分かりました。
ただこのハッカ、清涼感が出るため、冬に使用すると寒くなりすぎるのでは?
と思う方もいるかもしれません。
でも大丈夫です!
ハッカ湯は保温効果と血管拡張効果があるため、体をしっかり保温してくれます。
42℃くらいの少し熱めのハッカ湯に入れば、清涼感以上に保温効果を感じることができるので、冬場にハッカ湯に入るのであれば、少し熱めのお湯にして入りましょう!
ハッカ湯の作り方は?
ここまで見てきたように、ハッカ湯にはたくさんのうれしい効果があります。
そんなハッカ湯はどのようにして作るのでしょうか?
自宅でも簡単に作れる方法が2種類ありますので、このパートではハッカ湯の作り方を簡単に解説していきます。
生のハッカを使用する場合
生のハッカを使用する場合は30gほどを使用します。
生のハッカに熱湯をかけて、そのまま20分程蒸らして成分を抽出します。
この抽出液をお風呂に入れたら完成です。
ハッカ油を使用する場合
生のハッカが手に入らない場合は、ハッカ油(ミントオイル)でも代用可能です。
お風呂に5~6滴ほど入れたらOKです!
お好みでオイルの量を増やしても減らしても大丈夫です。
ヒリヒリスースーしすぎない適量を垂らしてハッカ湯を満喫してください!
ハッカ湯の効能や作り方まとめ!
この記事では、ハッカ湯の効能効果や作り方、冬に入ってもいいのかについて解説してきました。
・ハッカ湯は中世のヨーロッパからすでにあった薬湯
・ハッカ湯には清涼・リラックス・殺菌・保温・鎮痛効果がある
・これらの効果には主にメントールが関与している
・冬にハッカ湯に入るなら、少し熱めのお風呂で入る
・生ハッカ、ハッカ油を使用したハッカ湯の作り方がある
ハッカ湯ってこんなにたくさんいい効果があるんだね!夏って湯船に入りたくないけど、ハッカ湯にして入ってみようかな!
夏こそ湯船に入るべきだから、ハッカ湯にして入ってみて!ハッカ油は夏でも冬でも入れるから、リラックスタイムとしてお風呂の時間を活用してね!
ハッカは生の植物が手に入る期間は限られてますが、ハッカ油はいつでも気軽に手に入れられますので、ぜひ試してみてください!