元旦のお風呂にまつわる迷信って?浴室の掃除や入浴はしない方がいい?
元旦のお風呂の迷信ってたくさんあるのかな?この前元旦にお風呂に入っちゃいけないって聞いてびっくりしたんだけど、他にもある?
元旦のお風呂の迷信は他にもあるよ!理由と由来も含めて解説していくね!
あなたは元旦のお風呂にまつわる迷信を聞いたことがありますか?一度聞いてしまうと、気になって迷信に従いたくなるものですよね。
大晦日やお正月は神様が関係する行事であるため、迷信がたくさんあります。
その中でも今回は、お風呂に関係した迷信をお伝えしていきます。
知らなかった人も、知っていた人も、日本の迷信を知って楽しめたらいいですね!
「迷信」という言葉を聞くと、否定的なイメージを持たれる方もいらっしゃるかもしれませんが、筆者は否定する気持ちは全くありません。この記事では迷信=風習と捉えていただき、古くから伝わる日本の伝統的な風習に触れて大切にするための記事と思っていただけると幸いです。
目次
元旦のお風呂にまつわる迷信ってどんなもの?
日本の言い伝えや風習・迷信などには様々なものがあります。特にお正月は縁起を担ぐ上で大切にしたい言葉遊びのようなものがたくさんあります。
例えば、「三が日は包丁を使ってはいけない」というものや「大金を使ってはいけない」などがあります。
そんな中で、元旦のお風呂にまつわる迷信は以下の2つがあります!
・元旦にお風呂に入ってはいけない
・元旦にお風呂の掃除はしてはいけない
この2つの迷信も、言葉遊びのような面白いものですので、次の項目からしっかり解説していきます!
元旦にお風呂の掃除をしてはいけない?
まず1つ目は元旦にお風呂の掃除をしてはいけないというものです。
そもそも、大掃除でお風呂を含めた水回りもしっかりと掃除するご家庭が多いと思うので、迷信を知らなくても元旦に掃除をするご家庭は少ないかもしれません。
ボクも大掃除するから、三が日はほとんど掃除しないよ!でも湯船には毎日浸かるから1月2日以降は洗っちゃうかも!
しっかりと元旦にお風呂の掃除をしてはいけない理由を知ると、なるべく元旦にはお風呂掃除をしないようにしようという気持ちになるかもしれません。
元旦にお風呂の掃除をしてはいけない理由は以下の通りです。
年神様・福の神を洗い流さないため
お正月には、年神様(=ご先祖様)や福の神を家に迎え入れて良い1年を過ごせるように祈願する意味合いがあります。福の神は吉祥(きちじょう=幸福・繁栄を意味する言葉)・幸福・豊穣を授ける神様です。
元旦からお風呂の掃除をすると、この神様を水で洗い流して家から追い出してしまうことになるようです。また、水は古来から禊(みそぎ=けがれを洗い清めること)の意味合いがあるため、神様をけがれのように扱ってしまうという意味でも失礼にあたる行為のようです。
水と禊の関係はジブリ映画の「もののけ姫」にもよく描写されているよ!気になる方は意味を調べてからもう一度観てみてね!
せっかく迎え入れた神様を追い出すようなことになっては大変です。
同様に、キッチンなどの水回りや、ほうきやハタキなどでの掃き掃除も神様を追い出してしまう行為になるようです。
女性をねぎらうため
昭和時代までは「女性は家を守り、男性は外で働き稼いでくる」という文化が色濃く残っていました。そんな時代でしたので、女性は毎日休むことなく家事という仕事をしていました。そんな女性へのねぎらいとして、お正月の三が日くらいは掃除などの家事をせずに休んでもらいたいという意味合いも強かったようです。
家事って本当に大変だよね。毎日家事をしている皆さん、お疲れ様です!
また、日本では、奥さんのことを「かみさん」と呼ぶこともあります。この「かみさん」を「神さん」と読み替えて、奥さんを家庭の中の神様のように扱うために、お風呂掃除を含めた家事は控えるようにするという意味もあるようです。
元旦にお風呂に入ってはいけない?
2つ目の迷信は、元旦にお風呂に入ってはいけないというものです。
筆者は、1月1日に初詣に行って家に帰ってきたらそのままお風呂に直行するのが毎年の習慣となっていたため、日本の習わし的にはタブーと知った時はかなり驚きました。(ちなみに今でも初詣の後にはお風呂に入ってしまっていますが、毎日元気に過ごしています。)
こちらも言葉遊びや日本の風習と深く関わっているので、解説していきます。
福を洗い流さないため
これは、新年を迎えて、体に宿った福を水で洗い流してしまわないようにするという理由のようです。
お風呂とは関係ないですが、元旦には洗濯もしない方が良いようです。これにも水と禊が関わってくるのですが、服=福と読み替えて、福を洗う=福をけがれのように扱ってしまうため失礼にあたるという意味があるようです。
言葉遊びみたいで面白いね!
火の神様・水の神様を休ませる(迎える)ため
昔はお風呂を沸かすのはかまどに薪をくべて、火を起こしていました。そのため、火の神様はお風呂を沸かすたびにその力を貸してくださっていました。
この火の神様に休んでいただくために、元旦はお風呂を沸かすようなことはしないということが理由のようです。
現代ではお風呂は電気の神様に代わっているご家庭もありそうだね!
また、かまどに火が付いてしまっていると、火の神様を迎え入れられないため、元旦はお風呂を沸かさないという意味もあるようです。
さらに、お風呂には当然水を使います。水を使う際には水の神様にもお力をお貸しいただいているため、休んでいただけるように元旦はお風呂に入らないようです。
女性に休んでもらうため
こちらは先ほど「元旦にお風呂の掃除をしてはいけない?」のパートで解説したことと同じ理由です。
お風呂を沸かすのも家事のうちに入っていたため、昔はお風呂を沸かすのも女性の仕事であることが多かったようです。
そのため、元旦はお風呂を沸かさずに休んでもらう意味があったようです。
元旦のお風呂にまつわる迷信についてまとめ!
この記事では、元旦のお風呂にまつわる迷信を2つ解説してきました!
・元旦にお風呂に入ってはいけないという迷信がある
・元旦にお風呂の掃除をしてはいけないという迷信もある
・どちらも水と禊の関係が深く関わってくる
・「福の神」「火の神」「水の神」と「かみさん」を大切にする風習と言える
・筆者は元旦にお風呂に入っているが、神様と仲良くできていると思う
日本のおもしろい迷信についてしっかり学べたよ!
縁起を担ぐことを大切にする日本らしいものだよね!
筆者はこの迷信を知って、もっとたくさん知りたくなりました。
迷信は、どんなものでも知っている人と知らない人の差が大きいものです。その迷信を知っていて実践している人も、知らなくて実践していない人も、お互いを尊重して過ごせるといいなと思います!