F1選手になるにはどうしたらいい?必要な資格やお金・道すじを解説!
F1の選手になるにはどうしたらいいの?普通の職業じゃないからなり方が想像できなくて…
スポーツの中でもF1は特殊だもんね。なり方や、なるにはいくらかかるのか等、一緒に見ていこう!
あなたはF1選手になるにはどうしたらいいか想像つきますか?サラリーマンなどと違い特殊な職業のため、具体的な想像がしにくいのではないでしょうか?
この記事では、単純にF1選手になるにはどうすればいいか気になった方や、自分やお子さんでF1選手になりたいと思っている人向けに、F1選手になる方法やかかる金額の概算などを説明していきます!
目次
F1の選手になるにはどうしたらいい?
このパートでは、F1の選手になるにはどうしたらいいのか解説していきます。
結論を言うと、F1の選手になるにはスーパーライセンスというモータースポーツ界の最上級ライセンスを取得して、F1のチームに所属することが必要です!
F1の選手になるには大きく分けて以下の4つの道筋をたどり、ライセンスの階級を上げていく必要があります!
①レーシングカートを始める
②国内のレースに参加する
③海外のレースに参加する
④スーパーライセンスを取得する
必要なライセンスの種類と順番は次の通りです。
①国内(限定)Aライセンスを取得する
②国際C-Cライセンスを取得する
③国際Bライセンスを取得する
④国際Aライセンスを取得する
⑤選手権で規定のポイントを取得し、スーパーライセンスを獲得する
以上のことについてここから詳しく見ていきます!
STEP0:カートのライセンスを取得する
日本では、自動車連盟公認のレースに参加できるようになるには、早くても限定A級ライセンスを取得できる満16歳まで待つ必要があります。
ただ、この年齢まで自動車競技に触れないでF1の選手になることはまず不可能ですし、限定A級ライセンスを取得するにはカートレースで実績を積んでいることが条件になります。
そのため、現在各種レースで活躍している選手は、幼いころからカートというモータースポーツで技術を磨いています。
カートレースに参加するにはカートライセンスが必要なので、まずはこれを取得し、カートレースに参戦して技術を磨いて実績を積みつつ、16歳になるのを待ちます。
STEP1:国内(限定)Aライセンスを取得する
満16歳を超え、JAF公認のカートレースで所定の実績を残していれば、ようやく限定A級ライセンスを取得できます。
カートに触れていなくても、18歳以上で国内Bライセンスを取得していればAライセンスの申請が可能です。ただ、F1を目指すならカートに触れておかないと難しいかもしれません。
「限定」が付いても付かなくても、Aライセンスであれば国内の複数車が同時に走行するレースに参加することができます。
ここでスーパーFJなどのフォーミュラカーに似た自動車レースに出場して実績を残すことが大切です。
STEP2:国際C-Cライセンスを取得する
国際C-Cライセンスは国内Aライセンス取得者が、24か月以内にJAF公認競技に10回以上参加し、そのうち5回完走する実績を残すと申請できます。
このライセンスを取得できれば、F4という規格のフォーミュラカーに乗ることができます。
日本では国際C-Cライセンスは最低でも16歳以上からしか取得できません。FIAも最低年齢を16歳としています。
ただ、各国の自動車連盟は独自の年齢制限を設けることができ、デンマークでは14歳から国際C-Cライセンスを取得することができます。
現在注目されている野田樹潤選手は14歳で国際C-Cライセンスが必要なデンマークF4選手権に出場しています。デンマークの自動車連盟が14歳からの国際C-Cライセンス発給を認めているため、日本人でも14歳からF4選手権に参加可能になっています。
14歳から取得可能なFIA国際競技ライセンスを取得したうえで申請すれば問題なく出場できます。
デンマークは、若手のドライバーを育成することを目的に、ライセンスの発給年齢を緩和しているんだよ!
STEP3:国際Bライセンスを取得する
国際Bライセンスは、国際C-Cライセンス保有者が、24か月以内に日本の選手権や国際格式のレースで5回完走できれば申請可能です。このライセンスを取得できればF3という規格のフォーミュラカーに乗ることができます。
STEP4:国際Aライセンスを取得する
このライセンスを取得できればF2という規格のフォーミュラカーに乗ることができます。
このライセンスは取得条件が複雑で、以下のように記載されています。
国際Aライセンスを申請するためには、現行の国際Bライセンスの所持者である必要があり、国際Cライセンスを必要とする選手権(FIA国際モータースポーツ競技規則付則L項の付則1を参照)で6競技会に完走する必要があります。また、L項付則1の選手権において申請前の3カレンダー年間、あるいは申請のカレンダー年に累積したポイン トに加えて申請日直前の2カレンダー年間に累計14ポイント以上を獲得し、L項付則1の選手権における2つのフルシーズンで、それぞれ少なくとも80%に決勝出走している必要もあります。
JAFモータースポーツ公式ホームページより引用
つまり、F3などにフルシーズン出場し、過去2年間以内に決勝レースで入賞して14ポイント以上獲得できていれば申請できるってことだよ!
STEP5:スーパーライセンスを取得する
長い道のりでしたが、このライセンスを取得できて初めてF1に乗る資格を得ることができます!
スーパーライセンスを取得するには、スーパーライセンスポイントを過去3年間の累計で40ポイント獲得する必要があります。
スーパーライセンスポイントは各種選手権の最終順位によって得られる量が変わってきます。
1位 | 2位 | 3位 | |
FIA‐F2 | 40 | 40 | 40 |
ヨーロピアンF3 | 30 | 25 | 20 |
スーパーフォーミュラ | 20 | 15 | 10 |
FIA-F4 | 12 | 10 | 7 |
ほんの一例ですが、この表を見るとF4で挑戦を続けているだけでは例え3年連続で優勝してもポイントは36ポイントで、スーパーライセンスは取得できないことが分かります。
ある程度階級を上げてから成績を残さないといけないんだね!
その他必要なこと
モータースポーツには海外のレースに出場するためには多額の資金が必要になります。とてもではないですが一個人が一人で賄える金額ではありませんから、スポンサーを獲得する必要があります。
海外でレースをする際に必要な国際ライセンスを取るあたりまでにはスポンサーを見つけておきたいところです。
スポンサー探しって大変そうだなぁ~
現在日本には、レーシングスクールという運転技術や知識を教えてくれるスクールがあります。そこのテストなどで優秀な成績を残すと、強化選手としてホンダやトヨタなどの支援を受けながら海外のレースに参加することができます。
こちらのスクールで強化選手になることを目指すのも一つの手かもしれません。
F1の選手になるにはいくらかかる?年収は?
F1ドライバーになるまでに必要な資金は、どのような道すじをたどるか、何年かかるかによってさまざまですが、数億円は必要になってくることが考えられます。
苦労はとても多いですが、F1ドライバーになることができれば高年収を期待することができます!
F1選手になるにはいくら必要?
上記でも述べたように、F1の選手になるまでには、諸々の経費などを含めると数億円に上ると思われます。具体的には以下のようなものに資金が必要になってきます。
・カートを用意する際の購入費
・レーシングスーツやヘルメットなどの購入費
・カートやマシンの修理・メンテナンス費用
・海外遠征・滞在費
・ライセンス申請時の発行料など
・英語が話せないとそもそも海外で活動できないので、英会話の受講料など
これ以外にも、細かい経費やスタッフへのお給料などが必要になるかもしれません。
ただ、スポンサーや自動車メーカーのバックアップが得られれば、すべてを個人で賄う必要はありません。
F1の選手になるには技術や知識だけでなく、営業力なども必要なんだね。
F1選手の年収ってどれくらい?
2023年現在、年収に関する正確な資料は出回っていないのであくまでも推定でしかありませんが、最低でも日本円換算で1億円はもらえると言われています。
①マックス・フェルスタッペン:約70億円
②シャルル・ルクレール:約46億円
③ルイス・ハミルトン:約45億円
④フェルナンド・アロンソ:約6億円
⑤角田裕毅:約1億円
F1選手の年収は、選手ごとにまちまちですが、最大で数十億円ももらっていると予想されており、かなり夢がある世界です。また、強い上位のチームに移籍できれば、下位のチームより年収は上がる傾向にあります。
数十億円ももらえれば、今まで費やしてきた金額は回収できそうだね!
ただ、F1はかなり厳しい世界です。実力があっても運次第ではF1の選手ではいられなくなることも多々ありますし、身体的な負荷はスポーツ界でもかなり上位の部類だと思われます。
ようやくF1選手になれたら、長くその世界に居続けるための努力を怠ってはいけません。
F1の運転の難しさや、身体的な負荷ってどれくらいか気になる方は別記事も読んでみてください!
F1の選手になるにはについてまとめ
いかがでしたか?私自身、F1選手になるにはどうしたらいいのか気になって調べても、一目でぱっと分かる情報がなかったので、この記事でまとめてみました。
・F1選手になるには、幼いころからカートをしていないと難しい
・F1選手になるにはスーパーライセンスを取得する
・スーパーライセンスを取得するにはかなりハードな道のりが必要
・F1選手になるには多額の資金が必要
・F1選手になれたら高年収が期待できる
こんなにハードな道のりを辿ってF1選手になった、角田選手をはじめとする歴代の選手の方たちは本当に尊敬だね!
そうだね!これからもたくさんの若い才能がF1目指して頑張ってくれたら、モータースポーツファンはとてもうれしいね!