F1の運転は難しい?素人には無理?体験できる場所まで解説します!
F1の運転って難しいのかな?難しいとは思うんだけど、素人が運転するとどうなっちゃうんだろう?
F1の運転ってどれくらい難しいのか、どれだけ大変なのか、確かに想像もつかないよね!素人がF1を運転するとどうなるのか、一緒に見てみよう!
あなたはF1マシンの運転は難しいと思いますか?それとも誰でも運転できると思いますか?きっと難しいと思う人がほとんどだと思いますが、素人が運転するにはどのようなことが困難なのか具体的に想像しにくいと思います。
この記事では、F1マシンの運転の難しさを説明しつつ、身をもって体験したい人のために、F1の体験ができる場所をご紹介していきます!
目次
F1の運転って難しい?どんなことが素人には困難なの?
結論から言うと、実際のレースのスピードで走ろうとするとマシンの繊細な操作性と様々な肉体的負担によって、スピンが連発し、首が振られて運転に集中できません。ただ、現代のF1マシンは、「ただ」動かすだけなら手順を守れば案外可能かもしれません。
ここから、詳しく見ていきます!
F1の運転を難しくする要因1:身体的負担
素人の人がF1を運転するのを難しくしている要因の一つ目は身体的負担です。こちらは比較的簡単に想像できるかもしれませんが、F1マシンの運転には相当の負荷がかかります。
具体的にいうと主に…
①シートベルトやヘルメット等によりガチガチに固定される
②狭いコクピットに押し込まれ身動きが取れない
③強力なGにより前後左右にガックンガックン揺さぶられる
以上の3点、特に③の環境がとてもではないですが耐えられません。
①シートベルトやヘルメットなどによりガチガチに固定される
F1は安全のために、それだけで2階建てバスを吊り上げられるほど頑丈なシートベルトによって体をガチガチに固定されます。どれほどガチガチかというと、固定により自分の身体の可動域が制限されるため、シートベルトを自分で締められないほど。
F1ドライバーは、マシンに乗り込んだ後はいつもシートベルトをスタッフに締めてもらっているんだよ!
シートベルトで両肩、両股下、腰回りの6点の固定することにより万が一の事故があっても、ドライバーが外に放り投げられないようにしています。
これほどガチガチに固定されるため、圧迫されている部分は痛むこともあり、呼吸は浅く苦しくなるはずです。
元F1ドライバーのマーティン・ブランドルは、「もしシートベルトが痛くなかったら、それは締め付けが十分ではないってことだ」と言ったこともあるんだって!
この状況で、さらに苦しくなるような圧迫感のあるヘルメットをかぶり、耐火性能抜群の暑いレーシングスーツを身に付けなければなりません。
②狭い灼熱のコクピットに押し込まれ、身動きが取れない
F1マシンは人一人がやっと入れるほどの狭いスペースがコクピットとなっており、ある程度スリムでないと乗り込むことすら困難です。やっと乗り込むことができたとしても、恰幅が良い方ですと体にハンドルやらコクピットの壁やらが食い込んで大変なことになります。
また、晴れた日のF1はコクピット内の温度が50度を超えることもあるそうです。脱水症状を起こさないほうが不思議な状況での運転はかなり過酷だと思われます。
③強力なGにより前後左右にガックンガックン揺さぶられる
F1マシンは時速100㎞に到達するまでたった3秒ほどしかかかりません。また、時速300㎞超えから時速100㎞まで急減速することも多々あります。さらに、急カーブを時速200㎞超えで走ったりもします。これらすべてで最低でも3G、最大で6Gを超えるGがかかります。「ジムで鍛えてます!」くらいの肉体では到底耐えられないと思われます。加速や旋回、ブレーキのたびに頭が前後左右に揺さぶられていたら運転なんてまともにできません。
F1ドライバーにどれくらいの負荷がかかっているか、この記事で勉強したのを思い出したよ!
また、You tubeに「一般人がF1マシンに乗るとこうなる」というタイトルの動画があります。
この動画で登場する車は、昔のF1マシンを2人乗りに改造してあって、運転は元F1ドライバーの方がしているみたいだよ!
この動画に登場する一般の方は、きっと必死に強力なGに耐えようと力を入れているはずですが、その努力も虚しく首と頭があちこちに揺さぶられてしまっています。
とても分かりやすくF1に乗った際にかかる体への負荷を表現していると思いますので、良ければ見てみてください。
F1の運転を難しくする要因2:マシンの操作性
要因の2番目としては車の操作性の問題です。一般車とは違い、F1マシンはちょっとでも車の体勢が崩れた状態でアクセルを踏むとすぐにスピンします。
素人が運転するとスピンしやすい主な要因は…
①アクセルを踏むタイミングとハンドル操作が難しい
②タイヤを作動温度域にまで温められない
以上の2点が主な問題となると思われます。
①アクセルを踏むタイミングとハンドル操作が難しい
F1マシンはとても敏感な乗り物で、少しでもハンドル操作やアクセルの踏み方を間違えると、途端にスピンします。ストレートを走らせる分には問題ないかもしれませんが、下手をするとカーブに侵入する都度スピンなんてこともあるかもしれません。
・カーブの侵入でハンドルを切りすぎる
・ダウンフォースがしっかりと発生しない速度で走る
・カーブの出口の早い段階でアクセルを踏みすぎる
上記の操作をすると簡単にスピンしたり、カーブを曲がり切れないなんてこともあるかもしれません。どれも慣れていないとやりがちな操作で、特に車のスピードは、恐怖心から出せないことも多く、ダウンフォースが効かないためカーブをうまく曲がることができません。
これにはオーバーステアやアンダーステアという車の特性も関わってきます。別記事で解説していますので、良ければ見てみてください!
②タイヤを作動温度域にまで温められない
F1マシンが車体を安定させながらカーブを走行するには、タイヤがしっかりグリップすることもかなり重要になってきます。F1用のタイヤはグリップ力を発揮するためには適切なタイヤの温度まで温めなければなりませんが、これが素人にはとても難しいです。
F1ドライバーがよくマシンを左右に蛇行させて走っていることがあるけど、あれはウィービングと言って、タイヤを温めているんだよ!ウェービングじゃないよ!
タイヤをしっかり温め切れていない状況でカーブに侵入すると、アクセルやハンドルの操作が問題なくてもどんどんカーブの外に膨らんでしまったりスピンしてしまい、まともに走行できません。
・ウィービングをしてタイヤと路面の摩擦によりタイヤを温める
・急加減速を繰り返し、摩擦熱の他にブレーキの熱でもタイヤを温める
文字にすると簡単そうに見えますが、この時もスピンのリスクや強力なGと戦わなければなりません。過去にウィービング中にスピンしたF1ドライバーもいるので、プロ中のプロでもタイヤを温める時でも気を抜けません。
タイヤを温める技術もF1ドライバーならではのものかもしれません。
F1の運転が難しいかどうか体験してみたい!
ここまで見てきたように、素人にはF1の運転は難しいと思われます。でも、実際に体験してみないと分からないじゃないか!という車好きの方もいるはずです。
ここからは、実際のF1とまではいかないまでも、似た車であるフォーミュラカーを体験できる場所をお伝えしていきます!
シミュレーター
シミュレーターとはゲームのようなイメージですが、実際にコクピットの乗ってハンドルを握り、前方の大きな画面に映し出されるコースを走る体験ができるものです。
ゲームなのでGなどは体験できないと思いきや、最近のシミュレーターは脳の錯覚を利用して、実際のGを可能な限り再現したものもあるようで、臨場感やマシン操作の難しさを体験できます。シミュレーターのモードによっては1回3,000円~10,000円くらいが相場のようです。
「東京バーチャルサーキット」や「D.D.R」、「130R」といったお店ではシミュレーターを体験できます!
東京や神奈川、愛知、兵庫など、お店があるので、一度行ってみるのもありだと思います!
海外旅行ついでに体験
フランスやドバイ、イギリスへ旅行に行ったついでに、F1マシンを運転できるかもしれません。
①ドバイオートドローム(ドバイ)
②ボヴィントン・エアフィールド(イギリス)
③マニクールサーキット(フランス)
上記のサーキットでは、1990年代や2000年代のものだが、座学や練習走行を経て、F1マシンを数周運転できるプランが用意されているようです。
もちろんお値段は最安値で16万円とお高いですが、F1好きには払える金額かもしれません。
TOM’Sフォーミュラカレッジ
こちらでは、F1ではなくF4というカテゴリで、馬力などは下がりますが同じような仕様のレーシングカーを自分で運転して体験できるコースが組まれています!
金額は初級者コースは30分で基本的な操作説明やパイロンのコースを周回するもので88000円~、中級者以降は実際にコースを数回走って、ピットに戻ってきたら運転のアドバイスをもらえるようで、こちらは275,000円~と少々お高め。
You TuberのラファエルさんがTOM’Sフォーミュラカレッジの先行体験をしている動画があります。雰囲気やコクピットの狭さ、運転の難しさ含めて分かりやすい動画だと思いますので、検索してぜひ見てみてください!「ラファエル フォーミュラカー」などで検索すると出てくると思います!
F1の運転が難しいかどうかについてのまとめ!
F1マシンの運転が素人にはいかに難しいか解説してきました。
・過酷な環境と強力なGにより運転に集中できない
・繊細なハンドルとアクセルの操作ができないとスピンが連発する
・レースのスピードで走らず、ただ動かすだけなら案外可能
・フォーミュラカーの運転を体験できる場所がある
一生に1回でいいからフォーミュラカーの体験をしてみたいなぁ~
F1ドライバーの凄さを想像しながら、今後もF1を楽しみましょう!