どくだみ湯の効果って?6月の季節湯の効能と作り方を解説!
どくだみ湯の効果ってどんなものがあるの?6月の季節湯みたいだけど、本当に効果はあるものなの?
薬湯とか植物由来の成分って、本当に効果はあるのか信じにくいよね。どくだみ湯の効果や作り方を解説していくよ!
あなたはどくだみ湯の効果をご存じですか?
そもそもどくだみ湯というものがあるということをご存じでしょうか?
独特な香りがすることで有名などくだみですが、これをお風呂に入れることで様々な効果が表れます。
植物由来の効果は信じにくいという方にも納得いただけるように、この記事ではどくだみ湯の効果と作り方を詳しく解説していきます。
この記事は現役薬剤師でサウナスパ健康アドバイザー、温泉ソムリエマスターの筆者が解説します。
どくだみ湯ってなに?
どくだみ湯とは、その名の通り日本にも自生する雑草のどくだみを使用したお風呂のことです。
どくだみは生薬の名前では十薬とも言われ、様々な効果がある万能薬として認識されてきました。
雑草なので生命力が強く、簡単に生えてくるので収穫には困らないでしょう。
万能薬が勝手にたくさん生えてくるのはいいね!でもどくだみは臭いよね、少し苦手なんだ。
ジメジメとした季節に白くかわいい花を咲かせるどくだみは、6月の季節湯としてこの時期にピッタリな効果を発揮します。
どくだみ湯の効果・効能って?
このパートではどくだみ湯の効果を見ていきます。
どくだみ湯には
・あせもなどの湿疹改善
・水虫や細菌による皮膚炎の改善(生の葉の使用に限る)
・血行促進
の効果がありますので、それぞれをどくだみに含まれる成分から解説していきます。
デカノイルアセトアルデヒド
この成分はどくだみに特有の臭いニオイの原因となる成分です。
ただ、抗菌作用は非常に強力で、その力は現在医薬品として用いられているペニシリンをしのぐのではないか?と言われるほどです。(直接比較した実験はないので本当かどうかは不明です)
このため、水虫の防止や細菌による皮膚炎の改善に寄与します。
ジメジメした梅雨の時期だから、皮膚炎が多くなるけど、どくだみ湯はそんな時期にピッタリだね!
このデカノイルアセトアルデヒドは乾燥すると消失します。そのため、ニオイが苦手な方は乾燥させた葉をお風呂などに使用するといいでしょう。
ただ、乾燥葉からはデカノイルアセトアルデヒドが消失していますので、強力な抗菌作用は得られません。
抗菌効果を取るかニオイをなくしてお風呂を楽しむか、すごく悩ましいね。
クエルシトリン・クエルセチン
この成分はさまざまな効果があります。
利尿・緩下作用があり、体内の毒素を排出する効果があります。
また、新陳代謝を高めるので、血行促進に働きます。
さらにビタミンP様の作用があることが確認されており、毛細血管を強化したり血圧を安定させる効果があります。
お風呂では血行促進効果しか得られないけど、どくだみ茶にしたらクエルシトリンの効果を最大限に得られるね!
ルチン
この成分はそばなどに含まれるもので、抗酸化作用や毛細血管強化の作用があります。
ただ、体に吸収されにくく、この成分はどくだみ湯としても身体には取り入れにくいかもしれません。
どくだみ抽出液には抗炎症効果による美肌効果も期待できるみたい!この研究ではどくだみの抗炎症効果はしっかりと実証されているよ!
どくだみ湯の作り方は?
効果のあるフラボノイドなどの成分は葉に多く含まれています。
この研究によるとその成分は100℃のお湯で煮沸したり、お湯に浸すだけでも抽出できますが、低い温度でも長時間浸せばある程度抽出できます。
また、どくだみのニオイはデカノイルアセトアルデヒドという成分によるものですが、これは乾燥すると消失します。
ニオイが苦手な方は乾燥した葉を使用しましょう。
作り方はとっても簡単です!
摘んできたどくだみを洗って適度にちぎってそのままネットに入れてお風呂に入れるだけ!
特別な操作が必要ないんだね!簡単すぎるね!
成分の抽出速度を上げたければ、100℃の熱湯に浸して、その液体ごとお風呂に入れるのでも良いです。
また、成分をより抽出するなら、入浴中にどくだみを揉むと良いでしょう。
生の葉を使っている場合は揉むことでニオイが強く出てくるから注意だよ!
どくだみ湯の効果・効能・作り方まとめ
・どくだみは十薬と呼ばれるほどたくさんの薬効がある雑草
・お風呂では消炎、抗菌、血行促進効果が得られる
・どくだみ茶として飲めば、利尿、緩下、抗酸化、などを得られる
・作り方は簡単で、摘んだどくだみをお湯に入れるだけ
どくだみって本当にたくさんの効果があるんだね!
お風呂だけじゃなくてお茶として飲んで、外からも中からも健康になれるね!
ジメジメとして体の不調が出やすい6月、季節湯のどくだみ湯で健康になってみてください!